兵庫県の丹波篠山市で生産される丹波焼は、日用雑器が多いことが特徴です。具体的にはまず食器や酒器、置物があります。食器の中でも生活に根付く湯呑や茶碗、皿などは目にすることが多いです。置物としてはおめでたい干支置物を街中で見かけることもあります。他には植木鉢や灰皿、箸置きなども多く取り扱う焼き物です。昭和初期は朝顔などを植える植木鉢のニーズが増したため、丹波焼の主力商品となった時期があります。
限度は四ツ辻粘土と弁天黒土を使い、主にロクロで成形します。ロクロは足で蹴るタイプが伝統的ですが、現在は電動ロクロも用います。また回転が左回りであることが特徴できます。ロクロを使わない整形には押型や型おこしなどがあります。
ここまでが一般的な製法ですが、大人数の窯元は少なく、他の地で修行をして帰った陶芸家も少なくありません。ですから丹波では様々なタイプの焼き物が販売されています。これといったわかりやすい特徴がないと言うこともできます。
丹波で窯が開かれたのは平安時代末期であるとされています。さらに歴史をさかのぼって、5世紀頃の須恵器をルーツとする説もありますが否定する専門家もいます。平安末期から17世紀初頭までは穴窯が使用されていました。紐づくりロクロを用い、人工的な釉薬は使用していませんでした。窯の中で付着した灰が溶けて自然釉薬となり、主に緑色の発色をしました。これが穴窯時代の丹波焼の特徴です。

根強い人気を誇る丹波焼

朝鮮半島から登り窯が伝わると、人工的な釉薬と自然釉薬が混ざって独特な模様を描くようになりました。灰は燃料として使用される松のもので、一つひとつ異なる模様が評判を呼び、観賞用に集める愛好家もいます。その証拠に柳宗悦やバーナード・リーチから、美術的に高評価を得ました。くわえて1958年のブリュッセル万国博覧会で、丹波焼の火鉢が陶器部門のグランプリに選ばれました。現在も本焼きの主役は登り窯ですが、ガス窯と電気窯も使われ、伝統的な焼き物からモダンなものまで生み出しています。

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